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学びたくなる意識を育てる

私が英語レッスンをするうえで自分なりに心がけてることがあります。それは中・高校で英語教師として授業する時も、”びぷれす”で個別指導する時も軸は同じ。学びたくなる『意識』を育む。これだけです。たまたま私の場合、担当教科が英語ですので英語を教えているのはもちろんですが、それ以上に英語と向き合う子ども達の意識にフォーカスしている、といったところでしょうか。

意識が変わると面白いなーと感じてくれるし、そうなってくれると、取り組む姿勢が変わりますしね。学校で指導してた時には生徒達に伝えてました。「みんなが理解できないのは私の指導力の無さ、もしくは私の伝え方の勉強不足だね」と。そう言うと生徒達はビックリしたような顔をしますね。そのたびに私は思ってました。学校の先生って自分の勉強不足をそんな形で子ども達に伝えてる人っていないのかなーと。「しっかり聴きなさい。」と指導される先生が多いのかもしれませんね。

生徒達がビックリしてるところに、次にこう言ってました。「それか、みんなの聴く力が足りないか・・・どっちかだからお互いに、伝える力と聴く力、そこは磨いていこう!」と。そんな話をすると中高生は真剣に頷いてくれるんです。みんなホントに素直。

それから私は、もう一つ意識してやってることがあります。私にしか創り上げる事の出来ない機会を子ども達に与えること。レッスンでは当然ながらテキスト、問題集、過去問と向き合うわけですが、子ども達にはバランス良く”経験”というものを通して、何かに気づいたり、自分を見つめ直したり、五感で感じながら成長して欲しいと思うんです。スピーチ大会であったり、海外の生徒とのビデオレター交換であったりZOOM交流であったり、弊社契約のフィリピン講師とのオンライン留学であったりと。

そして今回、初の試み!クッキングを通して国際交流~♪ 日本にいる留学生(セネガル人)とピザづくりという時間を作ってみました。英語指導わずか1年。英検5級から今回なんと準2級に合格した荒木心宝君。7月31日からロンドンへ短期留学へと出発するので事前指導の意味も込めてこのアクティビティーを企画してみました。イギリスは人種のるつぼ。そんな環境の中でも臆することなく堂々と自分らしく振る舞って欲しいと思うのでこういう機会を設けてみました。

ビデオ撮影しましたのでそれを振返りながら次回のレッスンを組み立てることにします。留学生ジョバに英語で話しかけてる場面があるんですが、笑顔で話せてるところはとてもいい!ソーシャルスキル高いですね。褒めたい! でも、日本人は”Please”がなかなか使えてないんです。ホームステイでこの一言が使えるかどうかで心地よい関係が築けるかどうか、ホームステイが成功するかどうかなんです。単語単語で頑張ってるのは分かりますが、単語だけだと全てが命令形。 例えば、ジョバが作っているピザソースを指さして「Taste, taste!」と言ってたシーンがありました。ジョバも不思議がって心宝君を見てるんですが、心宝君本人は気づいていない。きっと心宝君は「味見させて」と言いたかったんだと思います。 ビデオを見ながら「ほら、ここ!」と言いながら振り返らせたいと思います。

さて、動画はトッピング用の具材を切ってるところ。心宝君は、ピザソース用たまねぎだと勘違いして、みじん切り(笑)もう一本の動画は、後片付けしながら打ち解けてる二人。クッキングは打ち解けるのに秒もかかりませんね。ジョバは日本語ゼロスタートからわずか2ヶ月の日本語レッスンで会話が成り立つまで上達!

今回ピザ作りを指導をお願いしたのはパン教室を主宰しておられる川口朋子先生。私が指導中の小中学生には8月のアクティビティーとして、”動詞を感覚で覚える”という授業を組み立ててみたいと考えています。まだまだコロナ禍でもありますし、2名ずつの少人数でやりましょう~♪お楽しみに~♪