オンラインで2ヶ国留学!
名前 | 佐伯あやの(高校生) |
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留学プラン | オンライン留学(2か国) |
留学期間 | カナダ4週+フィリピン4週 |
満足度 | 5:★★★★★ |
私がオンライン留学に挑戦しようと思った一番の理由は、家庭で一人でする英語学習に不安を感じたからです。
コロナ休校期間に入り、英語を使う機会を失った私は、英語力の低下を日に日に感じていました。本来ならば教室で授業を受けていたはずの毎日が奪われてしまったことで、学校で授業を受けられることの有難さを痛感しつつ、全教科を自力で理解するために、毎日何時間も机の上で教科書や参考書とにらめっこをしていました。
そんな時、「カナダオンライン留学」を知りました。昨年オーストラリアに語学留学をしたし自分の語学力を落とさないのはもちろんですが、高めるためにやってみよう、と初めはそんな単純な気持ちで取り組み始めました。
語学力を高めるためにやってみよう、と初めはそんな単純な気持ちで取り組み始めました。
オンライン留学とは、自宅で海外の語学学校の授業を受けることです。入校する前に、自宅でReadingとListeningのテストを受けます。回答を終えるとその場ですぐに結果が出され、点数に応じてセファールのレベルにクラス分けされます。後日、クラス番号と生徒番号をもらい、授業日にzoomにアクセスし6人~15人程度で授業を受けるシステムです。
私のクラスは、10人程度でチリ、ブラジル、コロンビアの方が多くいらっしゃいました。年齢も10代~40代の方まで様々で、ワーキングホリデーへの準備や、私と同じように休校期間を使ってオンライン留学に取り組んでいる方もいました。私は時差の関係で午前6時~10時までと、早朝に始まるクラスだったので、毎日五時に起床して準備をしました。
月曜日~金曜日までの6時~9時までが授業、10時までの1時間はセルフスタディをしていました。基本的にこの時間は、その日に出された宿題をする時間でしたが、私はこの時間に宿題+その日やった授業内容のレポート作成、そして自分が授業中にわからなかった単語を調べて記録に取っていました。
この生活を3週間続けました。まさに日本にいながら英語漬けの三週間でした。
オンライン留学を通して学んだことはたくさんありますが、今日はそのうちの二つをお話しします。一つ目は、日本と海外の英語教育の違いです。私は、オンライン留学で出会ったみんなに、彼らの母国ではどんな英語教育が行われているのか質問をしてみました。
日本では、大学入試や検定試験合格に向けて勉強します。その結果、本当にしっかりとした文法を習得することができます。しかしその中には、「これ絶対使わないでしょ」という単語も覚えなければなりません。一方で、他国では早い語学習得を目的としているようです。英語の授業は全て英語で行われ、授業内容以外にも先生がよく使う表現も覚えられます。また、outputにかける時間も多いそうです。
私はリーディングとリスニングの中間テストの結果はクラスで一番でしたが、speakingにおいては文法ばかりを意識してしまい、自分の言いたいことの半分くらいしか言えませんでした。
ところが、他国の生徒はリーディングとリスニングのスコアはそれほど高くなかった人でも、スピーキングにおいては私よりもはるかに流暢だったのです。日本の英語が他国で通用しないといわれる理由が分かった気がしたし、逆に自分の英文法の確かさにおいては自信を持つこともできました。
二つ目は、求められる能力の違いです。中間テストを受けた際、私にとってwritingのテスト内容がとても新鮮でした。それは、「与えられた一文から物語を作れ。物語の内容は自由。」というものでした。日本の試験では、同じ題に対する自分の意見、つまり独創性を求められますが、このテストでは、物語を作る、要するに独創性+発想力が問われました。ここから私は日本と海外では、求められる能力に違いがあることを知りました。
そこで私は、日本と海外、双方で活躍できる人になるには、という点について考えてみました。私は、「相手の意見をしっかり聴く+自分の意見を持つ」ことに加え、「それを発信する力」が必要だと考えます。周りの意見に耳を傾けて見分を広げる。
そして、それらを踏まえたうえで自分の意見をしっかり深め、発信すれば、より一層質の高い学びを得られると思います。私が今こうして発表をしているように、多くの人と学びを共有していくことで視野が広がり、多様化する世界へ対応できる力が備わるのではないでしょうか。
最後に、私はこのオンライン留学で新しい学習の在り方を感じました。
今後も感染拡大が心配される状況において、インターネットを使い、日本中、もしくは日本と世界を繋いだ勉強は必須になると思います。
クラスメートとは、お互いに画面の中でしか会うことはできませんでしたが、コミュニケーション以外にも画面越しの背景など様々な場面から生活スタイルや文化の違いを垣間見ることができましたし、まさに自宅にいながらの異文化体験でした。
また、私のクラスには、インターネット環境が悪く、山に机を設置して授業を受けているブラジルの方もいらっしゃいました。どんな状況にあっても学ぼうという姿勢を崩さず、自分が置かれた環境で最大限の学びを得ようとする仲間の姿にとても感化されました。
初めはただ語学力を向上させたい。そんな軽い気持ちで始めたオンライン留学もやってみると、教室の中だけの勉強では知りえなかった新しい世界を知ることができました。
それは、英語を学びたいという共通の目標をもとに集まった、国も文化も年齢も全く違う人たちと学んだからこそ、得られたものだと思います。
今回のコロナ休校期間のように、当たり前だった日常が当たり前ではなくなったとき、自分が置かれている状況を冷静に判断し、「この状況で何ができるか」を考え、出来ることを実際に行動に移してみることが、自分を高める大きな力になると思います。
「ピンチをチャンスに変える」とは、そういうことだと思います。今、新しい学習の在り方で、多様化する世界へ適応できる力をつけていきたいです。
また、たまたま先生からこの情報をいただきましたが、もし知らなかったら全く違う三か月になっていたと思います。良くも悪くも様々な情報が飛び交う世界で、学校という学習の場が失われてしまったからこそ、別の手段で新しい学びの場を情報提供してくださったことが本当に有難かったです。
将来はグローバルに活躍できる人材となれるよう、更に向上心を持ってこれからもがんばります。現在はフィリピンマンツーマン留学4週間にチャレンジ中!更に上の英語力を目指します!